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Design Blog 2010

What a wonderful “Design” world!

Mangrove at NY

2010.2.14

coolhouse mang.jpg 久々に「自転車に乗ろう!」と気分が盛り上がったのだが、外は雪!という今日この頃。

 冬のオリンピックが始まった。毎日の寝不足が楽しみだが、スキーの競技場は雪不足とのこと。一方でアメリカの東部では大雪が降っているらしい。昨日ニューヨークから届いたメールの添付写真を見ると、車のボンネットにはかなり雪が積もっている。

“路上に止めてある車はレンジローバーかな?そしてその手前には………ウィンドウに飾られた2脚のマングローブチェアだ!いい雰囲気だなあ〜”

 自画自賛?……はい!という訳で、現在ニューヨークのギャラリー“coolhouse”には、グリーンとブラックのMangrove Chairがディスプレイされている。この知らせはまさにバレンタインデーのプレゼント!ちなみにアメリカでは日本とは逆に、男性が女性にプレゼントを送るのが普通らしい。

 ここまでの経緯を話してみると、昨年の5月にニューヨークで行われた展示会“ICFF”に出展し、その時に声を掛けてくれたのが、coolhouseのオーナーのNilooさんである。彼女はMangrove Chairをとてもに気に入ってくれて、連日私のブースを訪れ、展示会終了後は、そのまま車でギャラリーのあるチェルシー地区のcoolhouseへ招いてくれた。高い天井から吊るされた大きな照明器具がまず目に入り(イタリアの巨匠がデザインしたものとのこと)、世界各地を飛び回り、集められたアンティークや個性的な家具に囲まれた美しいギャラリーで、Nilooさんの友人達と共に、おいしい手作りのケーキをごちそうになった時のことを、今も鮮明に覚えている。

 ICFFには2脚のマングローブチェアを展示したのだが、まだ試作品としての展示だったため、その後デザインの手直しを行いながら、製造の準備を整えたり、輸送に関して調べたり、その他諸々の調整を経て、やっとニューヨークへ届けることができた。英語もままならない状態で、ほぼ全ての作業を自分で行ったため、想いがなかなか伝わらないこともあったが、Mangrove Chairを愛する気持ちは同じ。辛抱強く、お互いの意見を尊重しながら、時間をかけて話合った結果が今回の写真だから、言葉にできないほど嬉しい!coolhouseのウィンドウの前を歩くニューヨークの人々の反応がとても楽しみだ。

 そしていま新たなプロジェクトが始まろうとしているが、先日の打ち合わせで確信したことがある。ここに呼ばれたのは決して偶然ではないということ。それには今までの経験をすべて出し尽くす覚悟で頑張ろう!

 とは言っても自分に何ができるのか?と考えると、なかなか眠れなくなってしまう。とにかく難しいチャレンジだが、このわくわく感は何なのだろう。これもまた言葉にできない程、気持ちの良いものだ。しかし眠れない時に良いタイミングで深夜のオリンピック観戦!これも何か縁があるなあ〜。
アスリート達の闘いをしっかりと目に焼き付けて、君も頑張れ!ってことだな。しかしあんなにこわいスキージャンプだって、皆初めは飛べなかったのだろうなあ〜。

とにかく自分も飛んでみます!(ニューヨークのcoolhouseへも飛んで行きたいなあ〜)

 オリンピックの日本人選手を応援しながら、こちらも“Made in Japan”のモノ作りでメダルを取れるようにがんばりますので、応援よろしくお願いいたします!